2010年2月6日、TBSの報道NEXTという番組で『中国製歯科技工物は安全か』が放送されました。この中でNi-Cr合金とベリリウム(Be)の危険性が取り上げられました。当社では二年前ヨーロッパでNi-Cr合金の使用が禁止されたのを受けて、日本向けにも全てドイツBEGO社の新しい焼付け用Co-Cr合金であるWillobond280に切り替えました。この合金にはBeが全く含まれていないのはもちろん、金合金並みに化学的に安定し極めて溶出しにくいことが証明されています。金合金に比べ非常に安価ですので現在ドイツで使用されている歯科用合金の40%を占めています。
また金合金についてもAu,Pd,Ptの貴金属が重量で75%以上含有されてないと科学的に不安定で溶出する危険がありますので焼付け用(PFM)についてはイボクラーのWかオールデンタルのAC3以上の高カラットの合金をクラウン(FCC)についてはAu75%のアルファのみを使用されるようお願い申し上げます(マテリアル・リスト参照)。
三年前まではNi-Cr合金も使用しておりましたがすべてBeの含有されていない合金で患者様への危険性は極めて少ないと思われます。しかしNi自体はアレルギーを引き起こし易く、またBeが添加していないといってもNiとBeを完全に分離することは不可能でNi‐Cr合金である限り番組でやられたように分析すれば必ず微量のBeが検出されます。
Ni-Cr合金は日本で未だに保険収載されクラウンやブリッジやバー、クラスプに少なからず使用されています。最も危険なのは鋳造時、気化したガスや研磨時に粉を吸い込む危険性のある技工士です。私個人は速やかに日本での使用を禁止すべきだと考えています。
定遠ジャパンではこれまで材料については欧米で認められ実績のあるものから歯科医師として私が安全性を保証できる物のみを日本の歯科医師の皆様にご提供してまいりました。
さらに昨年10月からは全ての技工物に技工録を添付し会社名、商品名、ロットを記載しトレーサビリテイを確実にいたしました。しかし安全性をより確実なものにするためにまず金属と陶材について定遠本社に再度確認し早急に日本側で任意の抜き取り検査をしてホームページ上に情報公開する所存です。さらに患者様へのわかりやすい日本語の説明用資料もご用意いたします。
定遠歯研は番組の最後に紹介された珠海の輸出用大型技工所よりやや規模は小さいですが同じ台湾資本の経営です。従業員1000人以上のラボは中国でも広東省の5つしかありません。これらのラボは最新の設備と高い技術を備え欧米で一定の評価を得ています。
定遠歯研の詳しい内容につきましては5月16日東京八重洲ホールにて本社社長が来日して全ての質問にお答えする予定です。
今後も定遠ジャパンと定遠歯研は日本の患者様の健康と安全、顧客の歯科医の皆様との信用を第一に考え全ての情報を公開することを硬くお約束いたします。
平成22年2月8日
定遠ジャパン株式会社 代表取締役 医学博士・歯科医師 篠田鉄郎
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